紙風船の記憶、少女の詩



そ知らぬふり、
ちょうちょうは仄暗い夕凪を
かりぬいの糸とほつれて
陰おとす袖口からはばたいてしまった
あかくもえるお日様まで
いってしまって
さめぬ血潮のまに
わたしはとべないから
渇く喉の味
無地のきものと残されて
夜かぜにあそぶ紙風船は

































最終更新 05/01+Diary+